行灯制作集団 灯雪会

行灯制作集団 灯雪会 とは

灯雪会は札幌北高校の卒業生が中心となって2016年に発足した、行灯制作を目的としたサークルです。行灯とは、針金などでできた格子状の骨組みに和紙を貼り、中に電球を入れて照らす紙灯籠です。青森のねぶたにも通ずる部分があります。

主な活動内容は行灯の制作および発表、そしてその実現に向けての活動です。また、サークル内有志で行灯に関する技術研究や歴史研究、行灯職人への道 (札幌北高校の行灯行列という行事を応援するウェブサイト) の運営なども行います。

2019年制作行灯『児雷也と綱手姫』

2019年度札幌北高校同窓会総会および当別神社例大祭『当別まつり』にて展示した行灯です。
江戸時代後期に刊行された物語『児雷也豪傑譚』の児雷也と綱手姫、そして2019年度札幌北高校同窓会総会のテーマである『灯』を表した3つの行灯を制作・展示しました。
2019年度の札幌北高校同窓会総会実行委員会は北高40期卒が幹事期で、この児雷也は40th行灯大賞をリデザインしたものになります。

同窓会総会では昔ながらの行灯と今風の行灯の対比がしたいということで、『児雷也』は昔ながらの手法(渋めの配色と紙を貼る前に塗る手法)で制作し、児雷也の妻と言われている『綱手姫』は近年よく使われている手法(原色を多用した配色と紙を貼った後に塗る手法)で制作しました。

2017年制作行灯 『夜泣き蘇鉄』

織田信長によって安土城に移植された妙国寺の蘇鉄 (そてつ) が、夜な夜な「妙国寺に帰りたい」と泣いた、という伝説を題材にした行灯です。
行灯は右が織田信長の側近であった森蘭丸、左が泣いている蘇鉄を表現しています。

この行灯は灯雪会として2回目に制作した行灯で、2017年9月17日(日)にあけぼのアート&コミュニティセンターさんで展示しました。

2016年制作行灯
『ポイヤウンペとルロアイカムイの戦い』

アイヌの物語「ポイヤウンペとルロアイカムイの戦い」を元にした行灯です。名刀クトネシリカを手に入れた英雄ポイヤウンペ(向かって左側の人間)が、クトネシリカの憑神である狼神と狐神とともに軍神ルロアイカムイ(向かって右側の龍)に立ち向かう場面を表しています。また、今回は灯雪会としての初の制作ということで、名前に含まれている「雪」を取り入れました。


この行灯は2016年8月13日から9月16日にかけて灯雪会としてはじめて制作したもので、9月17日18日に行われた札幌市立大学の大学祭(桑芸祭)で展示しました。大きさは横7m高さ3m奥行き5mほどで、札幌北高校の行灯の約5倍です。

灯雪会からのメッセージ

みなさんはもう一度行灯を作りたいと思ったことはないでしょうか?もう一度作りたいと思っても、場所がなかったり仲間がいなかったりと、なかなか厳しかったはずです。ですが、もう一度行灯を作れる可能性がここにはあります。高校生の頃には時間的・金銭的にできなかったこと、歴代の行灯職人たちと一緒にものすごい行灯を作るということ、あるいは同じクラスの友人とまたワイワイ行灯を作るということが、ここではできるかもしれません。
私たちともう一度行灯を作りませんか?

FAQ

Q
なぜ行灯サークルを立ち上げたの?
A
もう一度行灯を作りたいという人がかなり多く、高校だけで終わらせるのはもったいないと思ったからです。
Q
高校3年で終わるからこそ行灯はいいのでは?
A
わかります。わかりますが、それでも作りたいんです。
Q
サークルメンバーは募集していないの?
A
絶賛募集中です!!なお、しばらくは札幌北高校の卒業生のみとなっています。
Q
札幌北高校または札幌北高校の現役生に悪い影響はないの?
A
現在のサークルメンバーは札幌北高校の卒業生で構成されていますが、基本的に卒業生だけで勝手に楽しむためのサークルなので、学校や現役生と積極的に関わることはありません。
また、灯雪会としては現役生との関わり方として以下の基本方針を掲げています。
  1. サークルから積極的に現役生に接触することはしない
  2. 現役生に意見を押し付けない
  3. 現役生の考えの幅を狭めるようなことはしない
Q
なぜ行灯サークルを立ち上げたの?
A
もう一度行灯を作りたいという人がかなり多く、高校だけで終わらせるのはもったいないと思ったからです。

お問い合わせ

フォームから送信された内容はマイページの「フォーム」ボタンから確認できます。
送信

メッセージは送信されました。
ありがとうございます。